ドコモとJTBが、ドコモのdマーケットを提供基盤とした新しい旅行サービスの提供を始めることで基本合意したことが発表されています。
NTTドコモとJTBが新たな旅行サービスの提供に向けて基本合意|NTTドコモ
発表内容では、スマートフォンを始めとしたモバイル顧客基盤を持つドコモと旅行事業のノウハウを持つJTBがタッグを組むことで、ドコモのdマーケット上で気軽に旅行予約を可能にするとのことです。
またドコモ地図ナビなどのドコモのサービスを同時に利用できるようにすることで、これまで以上に旅行先での情報検索が容易になるなどユーザー側で検索する手間を省けるようになるようです。
旅行って、いくつになってもワクワクするもので、そのせいか大学生の就職ランキングでも最近は常に旅行業界の企業が上位を占めるくらいなので、この先も無くならない業態なんだろうなと思いますし、日本人には本当に馴染みの深いジャンルということもあってモバイルとの連携は入りやすい部分だと思いますね。
一方で、これまでもインターネット上で旅行予約や情報提供は行われていましたし、それがPCだけでしか出来なかったかと言われるとそうでもなく、スマートフォンで予約しようと思えば今でも出来ますし情報検索も今でも可能でしょう。
ただ、それだけのリテラシーがある人は確かに若い人やヘビーユーザーなどに限られているような気がしますし、ドコモとしてはスマートフォンで検索してもらっても、その先に自社サービス(地図ナビとか、しゃべってコンシェルとか)が使われていない現状が殆んどでしょうから、そういう意味ではdマーケット上にまとめて情報を掲載してそこに自社サービスへのリンクを貼ることで利用を深めたいという狙いがあるでしょうね。
また決済基盤に関しても、既にドコモとの契約でスマートフォンを利用しているユーザーであれば容易に決済を完了させることも出来ますし、JTBやドコモ側にしてみても回収率もこれまでと変わらず、むしろ効率良くなるのかなと思います。
個人的に利用を想定しているユーザーは金銭的な心配が無く、情報検索力に比較的弱いシニア世代をターゲットとしているのかなーと思います。
若い人やリテラシーの高い人は、複数の情報から適切な旅行プランを選ぶでしょうし(安さとか滞在先とか目的別に)。LCCとのタイアップとかあると面白そうですね。
dマーケット上でのサービス提供時期はまだ先のようですので、どんな感じにまとまってくるのか楽しみです。
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