au、ソフトバンクからiPhoneが発売され注目を集める中、唯一iPhoneを扱わずに独自のサービス展開を進めているように見えるNTTドコモ。
今回は、これからもモバイル業界の進み方と、現状のモバイルに対する自分の考え方、ドコモに対しての想いなんかをまとめてエントリーしてみようと想います。
NTTドコモ編とタイトルにつけていますが、多分、au版やソフトバンク版は気が向いたら書く予定でありますｗ
垂直統合型か水平統合型か
垂直統合型のアップルの経営方針と理念が一致しないという理由でiPhoneの発売をしていないドコモですが、確かにおサイフケータイやワンセグといった、いわゆるガラケー時代のガラパゴス機能について、既に生活に馴染んでいるユーザーは多いと思います。
そんな私も、その1人なわけです。個人的におサイフケータイの機能は非常に便利過ぎて、電車もバスもコンビニもポイントカードも、全ておサイフケータイに格納することでサイフの中からわざわざカードを出したり現金を計算したり、券売機で切符を購入したりといった一連の作業を考えること無く決済したり改札を通過できるシステムは非常に魅力的。1度使うと絶対に後には戻れませんね。
こういうようないわゆる、水平統合のサービスを基本的なコンセプトにしたAndroidプラットフォームにドコモは注視し、そしてそのプラットフォームを広げることでユーザーの利便性を拡張できると考えていると思います。
ユーザーの求める環境と、提供している環境が異なる事実
一方でそのような利便性とは裏腹に、電話としての機能、メールとしての機能など本来のコミュニケーションをより快適に通信キャリアに求めるユーザーが多いことも事実です。
これまでは声を伝えること、文字を伝えること、写真を伝えることが出来れば満足していたユーザーも、現状では相手と同じデバイスで同じソフトウェア環境上でのコミュニケーションを、どうしても望んでくる傾向が強くなってきている気がします。
新しいもの好きなユーザーや、デザイン重視、そして料金など様々な要望があるとは思いますが、中でもこれだけiPhoneに対しての市場の要望が大きいことは言うまでも無く、ドコモからiPhoneが発売されないのであれば他社に移るユーザーが増えてきてしまっているのが現状です。
ある意味、土管屋でもいいじゃないか
ドコモはiPhoneを発売することでアップルの土管屋になることを恐れていることでしょう。しかし一方で、ユーザーは使いたい端末を望んでいるわけで、ここでキャリアとユーザー間で意識の相違が起こっているわけです。
当然ながらドコモは日本を代表する通信キャリアですから、最新の通信技術やサービスをユーザーに広め、そして世界に先駆けてユーザーのリテラシー能力を牽引していくことも求められています。というか、そういう意味でもキャリアの責任は大きいと思うのです個人的には。
しかしここでユーザーの要望とキャリアの要望にアンマッチが起こっている。iPhoneが欲しいユーザーと、iPhoneを出すと将来のシガラミが懸念されるドコモ側。
私は思うのですよ、iPhoneを発売して土管屋になっても良いでは無いかと。アップルの経営理念を今すぐ飲み込むことが出来なくても、長く良好な関係を続けることによってドコモが逆にアップルを食べてやるくらいの逆転の発想でも良いのではないかと。
少なくとも現状のAndroidは端末こそ国内メーカーや海外メーカーがバラバラで生産していますが、基本的なプラットフォームはGoogleに握られている。GoogleのAndroidシステムが変わらない限り、いくらスマホの新機種を出してもソフト面ではGoogleの意向が大きく入ってくるわけです。そう考えると既にドコモも他企業の戦略を飲み込んでいるわけで、であるならば逆転の発想でアップルだろうななんだろうが飲み込んでしまうこともアリなんじゃないかと。
個人的にそれより怖いのは、既に個人ユーザーの飽和している契約者数。人口増も見込めない世の中であるのに、現状の契約者が離れていってしまうことこそ、かなり怖いことでは無いかと思うのですよ。まぁ直近の考え方ではあるのですが。
というわけで、今後のドコモに期待したのは
・なんとかしてアップルとの交渉を進めて、ドコモにもアップルにも条件の良い折り合いを見つけてiPhoneやiPadの製品を市場に投入してほしい。
これにつきます。長年ドコモユーザーな僕ですが、これは個人的にドコモが好きだからドコモユーザーを続けているわけでして、「ドコモ良いよ」」と言っても「ドコモはiPhone無いからなー」なんてアップル製品が無いだけでそんなイメージになるのももったいないですしね。
今後のドコモに本当に期待です。はい。
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