今後、格安スマホが格安で無くなってしまうかも?しれません。
格安スマホが無くなる!?格安スマホ業者に対する丁寧な説明を求める注意喚起に思うこと
「高齢者に丁寧な説明を」 格安スマホで業界団体に注意喚起|NHKニュース
先日、NHKニュースでこんなニュースが流れていました。
国民生活センターが格安スマホ事業者に対して、特に高齢者を中心に丁寧な説明の徹底を要望したとのこと。
報道の内容からは細かいところまでは読み取れませんが平成29年度以降、格安スマホに関する相談が毎年2,000件を超えていて、このうち60歳以上の割合が年々増え、今年度は35%を超えているとのこと。
このことから、国民生活センターは利用者に対してサービス内容をよく理解して契約することを呼びかけるというのはまだしも、「高齢者を中心に丁寧な説明と可能なかぎりのサポートを」するように求めたとのこと。
これはどうなんでしょう。久しぶりに考えさせられるニュースです。
これについては、先日、以下のようなツイートもしました。
「高齢者を中心に丁寧な説明と可能なかぎりのサポート」を求めるって、お金を追加で支払ったらサポートしていただきたいですね。自己解決している一般ユーザーからその費用を取られたのでは、格安サービスを継続できなくなってしまう。
— グッチ (@gucchi23) January 16, 2020
私のブログをご覧になってくださっている皆さんならご存知の通り、格安スマホは大手キャリアとは異なり、モバイル回線そのものを大手キャリアから借りるだけでなく、店舗サービスを持たなかったりWebでの手続き完結などによって利用者に安くモバイルサービスを提供することを実現しています。
今回の国民生活センターのような要望をまともに実現しようものなら、
- 店舗を設置して営業
- 説明のための説明員の新たな雇用
などなどが格安スマホ事業者の負担となり、その結果、これらの費用が月々の格安スマホ料金に反映されることになろうかと思います。
ということは、現在の格安スマホの価格はさらに値上がりしてしまうでしょう。
もうそれ、格安スマホじゃないじゃん!
ってことですよ(^_^;
国民生活センターが格安スマホ事業者に対してこのような取り組みを要望するということは、利用者だけでなく格安スマホ事業者にも非があるという裏付けまで取っているからなのでしょうが、上のような格安スマホの本来の目的からして利用者もそこを理解しての契約になるはずですので、個人的に今回の要望は今後、格安スマホが格安でなくなってしまわないか心配しています。
もう
- 設定わからない
- サービス内容わからない
のであれば、契約するな!と言いたいです。
それでも契約したいなら自分で勉強するか、詳しい人に対価を払って代行してもらう。この2択だと思います。
「サービスは無料」と思っていては、これからの時代に生きていけません。そのような考え方は、もうとっくに昔なのですから。
というわけで、格安スマホは今後、格安ではなくなってしまう可能性があるかもしれないというお話でした。
お金が安いには理由がある。
このことを忘れずに、日々生活していきたいですね。
コメント
サポートに頼ることに良いイメージを定着させると流れが変わりそうな気がしなくもないです。Apple Careのようにプレミアムな印象を持たせてそれなりの金額を徴収しつつ手厚くすればこの手の問題を幾分か吸収できそうな気がしているんですよね。
>ななしさん
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、サポートを有料オプションとして選択することができるようになれば、少し解決に向けて動き出せるかもしれませんね。しかし、現在の案は無料でサポートすることが基本になっているため、反発が起きるのだろうと思います。